雑学あれこれ…七草(ななくさ)編!!
■“春の七草”と“秋の七草”の違いは、?
 ・基本的な違いは、春の七草は食べるものですが、秋の七草は見て楽しむ事を主に選ばれています。
  しかし、秋の七草の中にも、その根や葉などを薬用や食用とするものもあります。
  因みに、昔の七草とは、米・あわ・キビ・ヒエ・ゴマ・小豆(あずき)・みの(ミノゴメ)を呼んでいました。
春の七草って、?
 ・せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろの7種類です。
  この7種類の野菜を刻んで入れた七草粥(ななくさがゆ)は、邪気を祓い(はらい)、無病息災として食べていました。
  しかし一方では、おせち料理などで疲れた胃を休めるのと、冬場の不足しがちな野菜の栄養素を補う効能もあるんです。
せり なずな ごぎょう はこべら ほとけのざ すずな すずしろ
■秋の七草とは、?
 ・はぎ、おばな(すすき)、くず、なでしこ、おみなえし、ふじばかま、ききょうの7種類です。

  花が綺麗なだけではなく、くず・おみなえし・ききょう などは、その根や葉などは薬用としても使用されています。
はぎ おばな くず なでしこ おみなえし ふじばかま ききょう
■春の七草とは、?
・せり ・セリ科の多年草:田んぼの畦道や湿地に自生している。 ・効能:消化を助け黄疸をなくす。
・なずな ・別名:ぺんぺんぐさ。アブラナ科の越年草。 ・効能:視力、五臓に効果。
・ごぎょう ・ハハコグサの異名。キク科の越年草。 ・効能:吐き気、痰、解熱に効果。
・はこべら ・別名:はこべ、朝しらげ。なでしこ科の越年草 ・効能:歯茎、排尿に効果。
・ほとけのざ ・タビラコの別名。キク科の2年草。田んぼの畦道などに自生。 ・効能:歯痛に効果。
・すずな ・別名:蕪、かぶら ・消化促進、しもやけ、そばかす。
・すずしろ ・大根の別名。 ・胃を健康に、咳止め、神経痛。
■秋の七草とは、?
・はぎ ・マメ科ハギ属の総称。 ・夏期7〜9月:ピンク色、または白色の花
・おばな ・イネ科の多年草すすき、尾花 ・穂が獣の尾のように見えるところから、尾花とも呼ばれる。
・くず ・マメ科の多年草 ・花期7〜9月:根は、薬用にも、料理やお菓子にも使われます。
・なでしこ ・ナデシコ科の多年草撫子 ・花期6〜11月:日本女性の清楚な美しさは、この花の代名詞。
・おみなえし ・オミナエシ科の多年草女郎花 ・花期6〜9月:薬用、鑑賞用にも使われていました。
・ふじばかま ・キク科の多年草藤袴 ・花期8〜11月:由来は、花が藤色、花弁が袴の形としているところからです。
・ききょう ・キキョウ科の多年草桔梗 ・花期6〜8月:根は痰(たん)をきり、咳を鎮めます。